ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者
10数時間ほどで、無事クリアすることができました！
物語は、崖下の草むらで倒れている主人公が、通りがかりの男性（天地）に助けられる場面から始まります。
しかし、怪我のためか記憶喪失になっており、自分が何者か思い出すことができません。
その後、主人公は探偵であり、綾城家からの依頼で「当主（キク）の不審死」について調査中であることが判明。そうと分かればすぐに調査を再開だ！
※記憶喪失のままよく仕事できるな・・・と感心しますがw
資産家当主の死・・・それは遺された子供たちへの資産分配を意味します。キクが他殺であるならば、お金に困っていたり会社を我が物にしたいと考えていたりする家族に、その動機は十分あると言えそうです。
また、村には古い伝説が残っており、『キクが墓場から蘇り、綾城家に仇なすものを殺す・・・』と本気で怖がっている村人もいます。
そうした状況の中、キクの死について調査を進めると、謎が深まるばかりか第二・第三の事件が起きてしまい、物語は混迷を極めていきます・・・。
と、序盤のストーリー展開はこんな感じ。
なお、ゲームシステムはいたってオーソドックスなコマンド選択式。詰まっても、コマンドを総当たりすれば先に進むことができるので、ほとんどの人がエンディングまで辿り着けるでしょう。
虫眼鏡カーソルをあわせて調べるシステムがどうなっているか気になっていたのですが、これはしっかり健在でした。ただ、オリジナル版のように、ピンポイントであわせる必要はなかったので一安心ですw
※今時ではない古いシステムですが、これがないとファミ探らしくない気もしますね。
30年以上前のゲームをどうリメイクするのか。はたして今遊んで面白いのか。若干の不安がなかったわけではありませんが、そこはさすがMAGES.。オリジナル版の雰囲気を上手に残しつつも、今時のプレイしやすく見栄えよい作品に仕上げてきたな・・・という印象です。
最近では、このような「殺人事件の謎を解く」というゲームがめっきり減ってしまっているし、その中でもさらに声優やアニメーションをリッチに使った本作は、なかなかレアな作品と言っていいでしょう。よくぞこれを企画・発売してくれました。もう賞賛しかありませんw
本作は、レトロゲームファンはもちろん、若い人にもぜひ手に取ってもらい、かつての名作を味わってもらいたい。そんな作品ですね。
＜良いところ＞
- 古きよき作品を丁寧にリメイク
- 豪華声優陣によるフルボイス
- アニメーション
＜悪いところ＞
- やや価格が高い
- コマンド選択のもっさり感
評価：★★★★★★★★（8点）
