「大分・別府ミステリー案内 歪んだ竹灯篭」レビュー
ファミコン風グラフィックが特徴の「ミステリー案内」シリーズ第三弾!
本作の舞台は大分・別府です。
前々作は伊勢志摩。前作は男鹿(秋田)と、旅情感たっぷりな本シリーズ。登場人物が美味しそうにご当地グルメを食べるので、プレイのたびに旅行したくなりますw
事件は、著名な芸術家宅で発生!
プレイヤー(センパイ)が、若き刑事・開明寺ケン(かいめいじけん)と共に事件解決に挑みます!
ゲームシステムは古き良きコマンド選択式。「オホーツクに消ゆ」などを思い出しますね(ふるっw)。
次に何をすればよいのかケンが指示してくれることが多く、コマンド選択式でありながら総当たり(作業的)にならないよう工夫されているのは好印象でした。
肝心なストーリーは、序盤はシンプルでわかりやすいです。しかし、後半にかけて少しずつ複雑化。
最終的には多くの事件が発生します。
ストーリー終盤、これら多くの事件をどう収拾するのだろう・・・と期待半分・不安半分で進めていたのですが、最後のほうは結構かけ足になっていましたね(ちょっとマイナスポイント)。ただ、最後に解き明かされる真相については意外性があって感心させられました。
また、3Dダンジョンやミニゲームなど遊び要素がいくつかあり、よいアクセントになっていたように思います。
クリアまでの時間は15時間くらい。価格とボリュームのバランスはよかったように思います。
ノリとしては、テレビの2時間ドラマのようなノリなので、あの感じが好きな人には満足できる内容ではないでしょうか。ただ、個人的には、上述のとおり広げた風呂敷をたたみ切らずに終わってしまったところに不満を覚えました。
シナリオにいくつか気になる点はあったものの、ツボをおさえた作りで遊びやすいのは間違いないです。お気に入りのシリーズなので、第四弾以降もぜひ継続していってほしいですね。舞台は、そろそろ京都や北海道あたりはどうでしょうか!?w
<良いところ>
- コマンド総当たりにならずテンポよく進む
- 3Dダンジョンなどお約束の要素
- 旅情感
<悪いところ>
- ストーリー終盤がかけ足
- BGMなどのボリューム変更ができない
評価:★★★★★★★(7点)