ファミコン探偵倶楽部 うしろに立つ少女
「消えた後継者」に引き続き、無事「うしろに立つ少女」もクリアすることができました!
ボリューム的には「消えた後継者」よりも若干少なめでしょうか。10時間もかかりませんでした。
オリジナル版は「消えた後継者」のあとに発売された本作ですが、時系列的には逆で、物語は「消えた後継者」の2年前から始まります。
友人(洋子)の変わり果てた姿を見て泣いている女の子。実はこの女子高生、のちに主人公と共に探偵事務所で働くことになる橘あゆみ。
洋子が遺体となって見つかった事件について、あゆみと協力しながら学校中心に捜査を進めていきます。
捜査を進めていると耳に入ってくるのが「うしろの少女」に関する噂。
一見どこの学校にもありそうな怪談話なのですが、遺体で見つかった洋子は、死の直前までこの噂話について調べていたと言います。
さらに「うしろの少女」について調査を進めると、今度は15年前に起きた殺人事件が浮上してきます。しかもこの事件、いまだ未解決だと言います。
洋子の死。うしろの少女の噂。15年前の未解決事件。この3つが絡みながらストーリーが展開していきます。
一方、ゲームシステムは「消えた後継者」とほぼ同じですね。コマンドを選んだり、虫眼鏡カーソルで調べたりしながら進めていきます。
ミステリーらしく事件の関係者を整理する場面も。
ホラーテイストがこれからの季節にマッチしますね。
ベースとなるシステムは「消えた後継者」と同じであり、リッチなアニメーションと声優陣による満足度は相変わらず高いです。
「消えた後継者」との違いは、ほぼシナリオに尽きるわけですが、個人的には「消えた後継者」のほうが好きだったかも知れません。と言うのも、本作はシナリオが素直すぎるというか、先が読めてしまうところがあるので、フラグ立て(コマンド総当たり)が少し億劫に感じる場面がありました。
ただこれは、個人差が大きいところだと思うので、評価に差がつくほどの違いではありません。以下の「良い/悪いところ」も「消えた後継者」と同じです。
総合的には「消えた後継者」と同様、レトロゲームファンはもちろん、幅広いユーザーに遊んでもらいたい。そんな作品に仕上がっているのではないでしょうか。
<良いところ>
- 古きよき作品を丁寧にリメイク
- 豪華声優陣によるフルボイス
- アニメーション
<悪いところ>
- やや価格が高い
- コマンド選択のもっさり感
評価:★★★★★★★★(8点)