「シロナガス島への帰還」レビュー
パソコンで好評を得ていたテキストアドベンチャーゲームがSwitchに登場!
※本作はCERO「D」(17歳以上対象)です。一部画像を加工しています。
絶海の孤島で起きる奇怪な殺人事件。
プレイヤーは、探偵・池田戦となって島の謎を解き明かします。
パートナーはコミュ障の女子高生・出雲崎ねね子。
ねね子は、記憶を映像のように残すことができる特殊能力の持ち主であり、多くの場面で事件解決に貢献します。ただ、それ以上に危険な目にもw
ゲーム前半は、ミステリー色の濃いシナリオが展開します。
犯人を推理する場面はミステリーらしいですね。
しかし、物語後半からは様相が一変。
ミステリー色が薄まり、また違った展開をみせていきます。
本作最大の魅力は、これら予測困難なシナリオ。
ちょっとグロくて大人向けな内容ですが、その分濃厚なストーリーを堪能することができます。若干詰め込みすぎな印象もありますが、エンタメ作品ですのでこれで大正解!
一方ゲームシステムは、比較的オーソドックス。
重要な選択肢を間違えたり、時間制限があるシーンをクリアできなかったりするとゲームオーバーとなりますが、すぐ再開できるのでストレスはありません。
お気に入りは爆弾解体の場面。まさに手に汗を握るシーンでした!
プレイ時間は、クリア後のおまけもあわせて10〜15時間くらいでしょうか。
1,000円以下でこのボリューム。フルボイス。シナリオも面白いときたら、そりゃ高評価になるのも納得!という感じです。
低価格なことから、普段あまりテキストアドベンチャーをやらない人にもお勧めしやすいですね。地味なジャンルなので、ADV好きとしてはこういう作品を通してプレイ人口が増えてくれると嬉しいですw
なお、難点はあまりないですが、フォントサイズの小ささは気になりました。テレビで遊ぶ分には問題ないのですが、携帯モードだとちょっと見づらかったです。あと既読スキップは少し遅い感じがしました。
また、リリース直後には、作者の意図と異なる演出や不具合があるというゴタゴタがありました。その修正待ちで、すぐにプレイできなかったのは残念でしたね(今はパッチが当たって問題ないです!)。
<良いところ>
- エンタメ性に富んだシナリオ
- フルボイス
- 低価格
<悪いところ>
- フォントサイズが小さい
- 既読スキップが遅い
- 発売直後のドタバタ
評価:★★★★★★★★(8点)