「パラノマサイト FILE23 本所七不思議」レビュー
本作は、怪奇・呪いをテーマにしたテキストアドベンチャーゲーム。
プレイするまで知らなかったのですが「本所七不思議」という怪談が実際にあるのですね!昔、本所の近く(押上)に住んでいたのですが全然知りませんでしたw
なお、「FILE23」となっていますが1~22はありません。いきなり23ですw
これに象徴されるように(よい意味で)一癖も二癖もあるゲームになっています!物語の案内人も怪しいw
ゲームは、愛犬を生き返らせたいと願う主人公が「蘇りの秘術」を求め「本所七不思議」の地を探るところから始まります。
ところが突然、なにかをみて怯える葉子・・・
このゲーム、まわりを360度ぐるっと見渡すことができるのですが、葉子が指差すほうを見てみると・・・
えぇぇ・・・
夜中でヘッドホンしていたのでチビりそうになりましたw
複数の主人公がいるこのゲーム。
マルチシナリオ構成になっており、物語を先に進めるためには、主人公を切り替えながら進める必要があります。そこまで複雑ではありませんが、このあたりは「428」を彷彿とさせますね。
主人公たちはみんな個性的。
刑事の津詰は、一見こわもてだけど喋るとスゴくお茶目。
探偵とその依頼主のマダムは微妙に噛み合っていない感じw
女子高生コンビは頼もしい!
最初バラバラだったこれら主人公たちの物語が、次第に絡み合っていくという構成。
呪いをテーマとしたストーリーは意外に複雑で、しっかり理解していないと困る場面も。
特に終盤は、正答しないと先に進めなくなる場面もあるの要注意です。
ゲーム内で細かい資料を読むのは苦手なので、ちょっと苦労しました。
クリアまでは10時間くらいでしょうか。ワタシは謎解きに詰まったり寝落ちしたりしたので15時間くらいかかりましたw
通常のテキストアドベンチャーゲームとは一線を画す凝った演出、そして不気味な雰囲気が魅力のゲームとなっており、「怪奇」や「呪い」といったキーワードに反応する人なら間違いなく楽しめる内容かと思います! 低価格なのも嬉しいですね。
FILE 1〜22も楽しみに待ちたいと思いますw
<良いところ>
- 怪奇を題材にした凝ったストーリー
- 一癖も二癖もある演出
- 低価格
<悪いところ>
- ストーリーの理解にアタマを使う
- 正答しないと先に進めない問題
- 既読スキップがない
評価:★★★★★★★★(8点)